イオン(千葉県)は11月22日、陸上自衛隊東北方面隊と「大規模災害時等の連携強化に係る協定」を締結した。
この協定は、大規模な自然災害発生時に迅速かつ的確な被災者支援や復旧活動を行うため、両者の協力体制を強化することを目的としている。
協定には、災害時における情報共有や物資輸送支援が含まれる。イオンは店舗敷地や生活必需品の提供を担い、東北方面隊は輸送支援を行うことで、双方の資源を最大限活用した災害対応を実現する。また、平常時から防災訓練や意見交換を通じて協力体制を構築し、地域に根ざした防災・復興体制の強化を図る。
イオンは地域社会の安全・安心に寄与し、地域インフラとしての役割を果たすため、さまざまな団体・企業との協定締結を進めている。今回の協定は、陸上自衛隊との協定としては、補給統制本部、中部方面隊、東部方面隊に続く4例目となる。
同社はこれまで、防災訓練の実施や事業継続に備える取り組みを進めてきた。また、「イオンBCM(事業継続マネジメント)プロジェクト」では、情報インフラの整備、施設の安全対策、サプライチェーンの強化、事業継続向上に向けた訓練、外部連携の強化など5つの重点分野を掲げており、同協定は外部連携の強化の一環となる。
イオンは今後も、地域社会のライフラインとしての責任を果たし、安心で持続可能な社会づくりに向けて貢献を続ける方針だ。
<本協定で相互協力を行う主な内容>
・災害に関する情報の共有
・防災訓練への参加・協力
・災害対応の向上のための意見交換・会議などへの相互参加
・災害対応時に必要な店舗敷地などの活用
・災害対応時に活動する際の人員・器資材等の輸送支援
・災害派遣活動時に必要な物資(飲料水、食料及び器資材)の供給に係る支援