ベルク(埼玉県)が4月11日に発表した2024年2月期決算(連結2023年3月1日~2024年2月29日)は、営業収益が前期比13.2%増の3,518億円、営業利益が3.4%増の144億円、経常利益が4.7%増の149億円、当期純利益は11.1%増の106億円で着地した。
2023年度、販売政策では、ポイントカード販促やチラシ価格の強化、SNSを利用したおすすめ情報の発信を行い、幅広い顧客層に向けて来店動機を高める施策を実行。また、ネットスーパー「ベルクお届けパック」や電子マネーカード「ベルクペイ」の導入店舗を拡大して、利便性の向上を図った。商品政策については、PB「くらしにベルクkurabelc」を含めた自社開発商品の取り扱いを拡大し、目的来店性を高める施策を行った。物流体制では、商品を産地やメーカーから大量一括調達し、自社物流を活かした配送の高効率化を行うことで、商品の価格強化と品質の安定化を目指した。
通期の新店は6店舗。既存店については6店舗を改装し、惣菜や簡便商品の拡充、快適な買物空間を提供するための設備の更新も行った。
売上総利益は11.3%増の941億円、営業総利益は11.2%増の999億円で、売上総利益率、営業総利益率ともに0.5ポイント減らしたが、売上高が13.3%増の3,460億円となったことや、販管費率が0.1ポイント改善したことで、営業増益を達成した。
2025年2月期の連結業績については、利益の2ケタ伸長を見込み、営業収益で7.1%増の3,767億円、営業利益で20.8%増の175億円、経常利益で17.8%増の176億円とした。