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街角景気、2カ月ぶり悪化=金利上昇に不安の声―3月

東京都内の横断歩道を渡る通勤客ら
〔写真説明〕東京都内の横断歩道を渡る通勤客ら=3月7日(EPA時事)

 内閣府が8日発表した3月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数(季節調整値)は前月比1.5ポイント低下の49.8となり、2カ月ぶりに悪化した。物価高を背景とした買い控えや天候不順が、小売業などでマイナスに響いた。基調判断は「緩やかな回復基調が続いているものの、一服感が見られる」を維持した。先行きについては、日銀の政策変更による金利上昇を不安視する声も出たという。 

 分野別では、家計動向関連が1.5ポイント、企業動向関連は2.0ポイントの低下だった。それぞれ「気温が低い影響で婦人服関係の春物が動いていない」(近畿の百貨店)、「原価が上がり販売価格に転嫁できていない」(北海道の金属製品製造業)といったコメントが出た。

 2~3カ月先の見通しを示す先行き判断指数は5カ月ぶりに悪化し、1.8ポイント低い51.2に。「ローンで購入する客の買い控えが起きると予想」(東京都の乗用車販売店)といった金利上昇への懸念があった。