日産自動車と三菱商事は18日、地域社会の課題解決に役立つ共同事業を検討する覚書を交わしたと発表した。人口の減少で公共交通の維持が困難な地方に移動手段を提供するサービス、電気自動車(EV)の搭載バッテリーを災害時の非常用電源として活用するサービスを中心に、幅広い分野で協力の可能性を探る。
具体的な協力プロジェクトについては今後、両社で話し合う。
日産は横浜市で自動運転支援技術の実証実験を、三菱商事は長野県塩尻市で人工知能(AI)を活用した乗り合いバスの運行を行ってきた。両社の技術や知見を基に次世代モビリティー(移動手段)サービスの実現を目指す。
電気をためたり取り出したりできるEVバッテリーを太陽光発電と組み合わせ、再生可能エネルギーを効率的に使用する事業でも協力を検討する見通し。