【北京時事】中国国家統計局は１７日、２０２３年１２月の都市部の１６～２４歳の失業率が１４．９％だったと発表した。同年７月分から公表を停止しており、公表は６カ月ぶり。６月は２１．３％と過去最高を更新したが、これを大幅に下回った。ただ、統計局によると、今回の数字は以前と異なり、求職中の大学生などは除外されているという。
中国では２３年、景気の冷え込みを背景に企業が採用を絞り、職務経験が少ない若年層の就職難が深刻化した。景気は回復しておらず、厳しい雇用環境が続いているとみられる。２４年の大学や専門学校の卒業者数は過去最多の１１７９万人に上る見通し。
統計局の報道官は記者会見で、１６～２４歳の６割超は高校や大学に通っていると説明。「学生の本分は学業だ」と強調し、学生を含めないことで「社会に出る青少年の雇用や失業の状況をより正確に反映できる」と語った。２３年の中国全体の失業率は５．２％だった。