メニュー

ヤオコー 第2四半期の営業利益は21.8%増

 ヤオコーが11月13日に発表した2024年3月期第2四半期決算(連結4月1日~9月30日)は、営業収益が前年同期比9.0%増の3,049億円、営業利益は21.8%増の194億円と、好調に推移した。

 第2四半期連結累計期間は、「2割強い店づくりの実現」に向け、「価格対応」、「個店の販売力強化」、「独自の商品開発・開拓」、「生産性の向上」を継続して推進。

 既存店の活性化では、「深谷上野台店」でスクラップ&ビルド、2店舗で大型改装を行い、ネットスーパーを4店舗追加して22店舗に拡大した。店舗においては、集客強化のため単品量販を推進する「日本一企画」、地方の特産品を品揃えした「産地フェア」、イタリア大使館貿易促進部とパートナーシップを結び、直輸入商品を中心とした「イタリアフェア」などを展開。販売面では、二極化対応を継続し、価格コンシャスを強化。「厳選100品」やカテゴリー別価格対応、生鮮の頻度品などで価格政策を推し進めた。

 一方、生産性向上のため、自動化による業務改善やデジタルを活用したカイゼンに取り組んだ。グロッサリー商品を対象としたAIによる需要予測に基づく自動発注システム活用は順調に進捗。また、自社WMS(倉庫管理システム)を導入し、チルド商品の供給をスタートした草加物流センターでは、店舗と構内作業の軽減に向けて順立てシャトル、シャトルGTPなどを導入した。

 なお、ヤオコー単体の既存店については、売上が前年同期比7.0%増、客数2.9%増、客単価3.9%増と堅調で、連結営業収益増に寄与。また、単体の販管費は5.3%増となったが、売上比で0.9ポイント減らし、連結営業利益の2ケタ増につなげた。