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お歳暮、よりカジュアルに=商戦本格化―百貨店

日本橋三越本店のお歳暮商戦開始のセレモニー
〔写真説明〕日本橋三越本店のお歳暮商戦開始のセレモニー=1日午前、東京都中央区(時事通信社)

 11月に入り、百貨店のお歳暮商戦が本格化する。取引先などに贈る儀礼的な歳暮は年々減る一方、コロナ禍を経て、身近な人に日頃の感謝を伝える「カジュアル」なギフトは拡大傾向にある。各社はビールや食用油といった定番だけではなく、ごちそうや有名店の菓子など個性的で話題性のある、えりすぐりの商品を用意している。

 日本橋三越本店(東京都中央区)は1日、7階にギフトセンターを開設した。

 同店は、三越が発祥の「お子さまランチ」をギフトにするなど、三越創業350年を記念した商品を多数そろえた。

 高島屋も1日から順次センターを開設。地域の限定グルメなどをウェブサイトで選べる、カード型のカタログギフトを初めて販売する。7日以降に売り場を設けるそごう・西武は、のし紙の付かない「自宅用」の地酒セットなどを用意した。

 矢野経済研究所によると2018年に9320億円だった歳暮市場は、23年は8540億円にまで縮小する見通し。一方、お中元・歳暮を含めたギフト全体の市場は前年比1.3%増に拡大すると予測している。