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NYスーパーに日本式魚売り場=豊洲の鮮度、空輸でお届け

 【ニューヨーク時事】米ニューヨーク中心部マンハッタンのスーパーで18日、日本式の魚のさばき方や、調理法などを客に伝えながら販売する魚売り場「SAKANAYA(さかなや)」がオープンした。豊洲市場から週2、3回空輸される水産物を商品として並べる計画で、「米国のスーパーがこれほど鮮度にこだわり、日本の水産物を扱う例は聞いたことがない」(関係者)という。  

 売り場が設けられたのは、米東海岸で100店超を展開する老舗スーパー「ウェグマンズ」。マンハッタン進出に合わせ、すし事業で長年提携してきた日本の鮮魚店「魚力」の協力を得て開設にこぎ着けた。

 魚力から派遣された指導員がウェグマンズの社員1人に1年間付き添い、保存や加工など日本の魚文化をみっちり仕込む。社員が独り立ちした後は教育係として、他の店舗にも売り場を増やしていきたい考えだ。

 指導役を務める佐藤成就さんは「市場としては日本国外に伸びしろがある」と強調。「箸を使える人が多いことに驚いた。すし文化が伝わったので、ヒラメの縁側の価値など、魚の食文化を広めたい」と意欲を示した。