10月2日に発表した、しまむらの2024年2月期第2四半期決算(連結2月21日~8月20日)は、全事業の売上高が前年実績を上回り、前年同期比5.1%増の3,168億円、営業利益は4.3%増の301億円で、売上高・営業利益とも過去最高を更新した。
商品力強化(企画力の向上と品揃え拡充、PB商品やサプライヤーとの共同開発ブランド商品のブラッシュアップ、調達方法の進化)、販売力の強化(地域・個店対応の進化、デジタル販促の最適化、在庫管理の高度化)、基礎・基盤の強化(DXの深耕、EC事業の拡大、ディバロの新モデル出店、ESGの推進)が、主力3事業(しまむら、アベイル、バースデイ)に客数の堅調な推移と客単価5%超えの増加をもたらし、既存店売上高が前期を上回ったことが追い風となった。
一方、大幅賃上げで前期比6.9%増となった人件費は、販管費率を0.1ポイント押し上げたが、広告宣伝費で0.1ポイント抑制。販管費全体の売上比率25.2%はほぼ計画どおりで着地した。また、売上総利益率が前期より0.1ポイント改善して34.5%となり、営業利益率を微減(0.1ポイント減の9.5%)にとどめた。