【ワシントン時事】米商務省が8日発表した6月の貿易統計(国際収支ベース、季節調整済み)によると、モノとサービスを合わせた貿易収支の赤字額は前月比4.1%減の654億9700万ドル(約9兆3700億円)だった。赤字縮小は2カ月連続。米景気の減速懸念を背景に、輸入が2021年11月以来1年7カ月ぶりの低水準になったことが影響した。
輸入額は1.0%減の3129億8000万ドル。生産設備や原材料などが低迷。旅行などのサービス輸入も減少した。輸出は前月比0.1%減の2474億8300万ドルだった。
モノの対中赤字(通関ベース、季節調整前)は241億1100万ドルに縮小。輸出入とも減少した。一方で対日赤字は、輸入が増加したため、56億1600万ドルに拡大した。
国別でのモノの赤字額上位は、中国、メキシコ、ベトナムが続き、日本は6位。