ドラッグストア大手ツルハホールディングスに対し、香港系投資ファンドが社外取締役選任などの株主提案をしている件に関し、ツルハ筆頭株主のイオンは1日、ツルハ側の提案に賛成すると発表した。医療の地域間格差といった業界を取り巻く課題に対し、「これまでの良好な関係を強化し、ともに解決する」としている。
10日に開催されるツルハの定時株主総会では、直近で同社株の13.3%を保有するイオンがどちらを支持するかが注目されていた。
ファンドのオアシス・マネジメントは、ツルハの取締役会が創業家と関係者で構成され独立性を欠くとして、社外取の総入れ替えを要求。ツルハは問題ないと反論している。
イオンは1995年にツルハに出資。イオン傘下のウエルシアホールディングスを含め、大衆薬のプライベートブランド(PB)を共同開発するなど協業してきた。