【ニューヨーク時事】米小売り大手ウォルマートがインド最大手の電子商取引(EC)企業フリップカートの株式計約14億ドル(2000億円)を、米投資ファンドのタイガー・グローバル・マネジメントから取得していたことが31日分かった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が30日、関係者の話として報じた。世界第1位の人口を抱え、今後も経済成長が見込まれるインド市場の強化が狙い。
ウォルマートは2018年、フリップカートの株式約77%分を160億ドルで取得。直近では約75%だったが、今回の買い増しで保有比率がどの上昇したかは明らかになっていない。
フリップカートは2007年に創設され、450万人の顧客に150万点以上の商品を販売するインドで最も大きいEC企業だ。
ウォルマートは、売上高や利益の大半を米国事業で稼ぐ。近年は英小売り大手アズダの株のほとんどを売却するなど海外事業の見直しを進めてきた。インドへの積極的な投資により、同国での足場固めを図る。