【北京時事】中国国家統計局が30日発表した6月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.0だった。前月(48.8)から改善したものの、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を3カ月連続で下回った。雇用や受注が振るわず、景気回復の足かせになっている。
PMIの項目では、雇用を示す指数は4カ月連続で悪化。需要の強さを示す新規受注も3カ月連続で節目を下回った。
同時に発表されたサービス業の動向を示す非製造業ビジネス活動指数は53.2。航空運輸などが好調だったものの、指数は3カ月連続で悪化した。
中国では昨年末に約3年続いたゼロコロナ政策が終了し、景気回復への期待が高まった。しかし、春以降は消費者マインドの冷え込みが顕著となり、若者の失業率が5月に過去最高を更新するなど、回復の息切れ感が強まっている。