総務省が24日発表した2月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が103.6と、前年同月比3.1%上昇した。18カ月連続の上昇だが、政府の物価高対策の効果でエネルギー価格がマイナスに転じ、伸び率は22年1月以来13カ月ぶりに鈍化した。
エネルギー価格全体は0.7%下落と、21年3月以来1年11カ月ぶりのマイナス。うち電気代は5.5%下がった。都市ガス代は16.6%上昇だが、1月の35.2%から大幅に減速した。
生鮮食品を除く食料は7.8%上昇と高止まりしている。ハンバーガーや食用油のほか、鶏卵、牛乳の伸びが顕著だった。総務省の担当者は「今後も価格改定が予定されており、しばらくこの水準が続く可能性がある」と説明した。
このほか家具・家事用品が8.7%上昇。物流コストの上昇でトイレットペーパーやティッシュペーパーが値上がりした。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.3%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.5%伸びた。