全国に温浴施設を展開する万葉倶楽部(神奈川県小田原市)は2月9日、豊洲市場(東京都江東区)の場外エリアの観光拠点「千客万来施設(仮称)」を2024年2月1日に開業すると発表した。
同社は東京都が公募した千客万来施設事業に応募、2016年に事業予定者に選ばれた。当初は23年春の開業を予定していたが、コロナ禍の影響などで開業を延期していた。
施設は商業棟「豊洲場外江戸前市場(仮称)」と温浴棟「東京豊洲万葉倶楽部(同)」で構成される。商業棟では豊洲市場の新鮮な食材を活かした飲食・物販店舗を展開。御影石や淡路島の「いぶし瓦」、東京・多摩地域産の木材などを使い江戸の街並みを再現する。
露天風呂、サウナ、岩盤浴、エステなどの施設を備える温浴棟では、専用トレーラーで神奈川県の箱根や湯河原から温泉を運搬する。屋上には入館者用と一般無料開放用の2カ所の展望足湯庭園を設置する。
商業棟は地下1階・地上3階建てで、延床面積約1万4690㎡。温浴棟は地下1階・地上9階建てで、同約1万9100㎡。69室の宿泊施設も備える。