イトーヨーカ堂は15日、傘下の商業施設「アリオ橋本」(神奈川県相模原市)で導入に向けて実証実験を行っている6種類のロボットを公開した。ロボットはショッピングカートの運搬や食品売り場の品出しなど多様な業務を支援しており、省力化の期待が高まっている。
カート運搬ロボは、センサーを活用して運搬担当の従業員に追従し、追加で13台のカートをけん引して運ぶ。品出しロボは、重さ250キロまでの飲料ケースやコメなどの商品を載せた台車を陳列棚の前に運び、倉庫まで戻る。
他にも、施設内の案内やフードコートの配膳、床の清掃、目の不自由な利用客の介助を行うロボットが稼働。アリオ橋本の野尻敏行支配人は、ロボット導入で従業員に余力が生じれば「売り場の演出や接客の時間に使える」と話した。