【ワシントン時事】米商務省が30日発表した2022年7~9月期の実質GDP(国内総生産)改定値は、季節調整済み年率換算で前期比2.9%増と、速報値(2.6%増)から上方修正された。消費や投資が堅調だった。プラス成長は3期ぶり。
改定値は市場予想(2.7%増)も上回った。連邦準備制度理事会(FRB)の急激な利上げにもかかわらず、米経済が強さを保っていることが改めて示された。
主な項目では、GDPの約7割を占める個人消費が1.7%増(速報値1.4%増)、設備投資も5.1%増(3.7%増)にそれぞれ引き上げられた。
一方で住宅投資は26.8%減(26.4%減)に引き下げ。FRBの金融引き締めに伴う住宅ローン金利上昇の影響を被った格好だ。
◇7~9月期の米GDP改定値
国内総生産(GDP) 2.9( 2.6)
個人消費支出 1.7( 1.4)
設備投資 5.1( 3.7)
住宅投資 ▲26.8(▲26.4)
輸出 15.3( 14.4)
輸入 ▲7.3( ▲6.9)
政府支出 3.0( 2.4)
国内最終需要 0.9( 0.5)
GDPデフレーター 4.3( 4.1)
PCE 4.3( 4.2)
PCEコア 4.6( 4.5)
(注)増減は前期比年率(%)、▲はマイナスまたは低下、カッコ内は速報値