【ロンドン時事】欧州連合(EU)統計局が30日発表した11月のユーロ圏消費者物価指数(速報値)は、前年同月比10.0%上昇した。伸び率は過去最高だった前月(10.6%)から縮小し、2021年6月以来1年5カ月ぶりに鈍化に転じた。
ロシアによるウクライナ侵攻の影響で天然ガスなどの価格は高止まりしているものの、エネルギーの伸び率は34.9%と、前月(41.5%)から減速。一方、食料・アルコール・たばこは13.6%とやや加速した。食料やエネルギーを除いたコア指数は5.0%と横ばいだった。
主要国の伸び率は、イタリアが12.5%、ドイツが11.3%、フランスが7.1%、スペインが6.6%だった。