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JT加熱式たばこ新製品、「高温」参入でアイコス追撃へ

JT
1月17日、JTは、加熱式たばこの新製品を1月29日に発売すると発表した。低温加熱型「プルーム・テック・プラス」と高温加熱型「プルーム・エス」を投入、先行するフィリップ・モリス・インターナショナルの「アイコス」を追撃する。写真は都内で2016年5月撮影(2019年 ロイター/Toru Hanai)

 

[東京 17日 ロイター] – JTは17日、加熱式たばこの新製品を1月29日に発売すると発表した。においの少ない低温加熱型「プルーム・テック・プラス」と紙巻たばこに近い味わいの高温加熱型「プルーム・エス」を投入、先行するフィリップ・モリス・インターナショナルの「アイコス」を追撃する。

 

 会見した岩井睦雄副社長は「加熱式たばこはひとくくりに捉えられているが、これからは温度で選ぶ時代になる」と語った。

 

 市場シェアの約7割を占めるアイコスと同2割の英ブリティッシュ・アメリカン・タバコの「グロー」は高温加熱型。これまでJTは低温加熱型の「プルーム・テック」のみで市場を開拓してきたが、高温加熱型に参入することでシェア拡大をめざす。

 

 加熱式たばこはRRP(リスク低減製品)に位置づけられており、中長期的に拡大が見込まれている。岩井副社長は「国内たばこ市場に占めるRRPシェアは20%を超えたあたりで若干足踏みしているが、健康懸念問題などもあり、中長期的には伸びていくだろう」との見通しを示した。

 

 野村証券の推計によると、2018年の加熱式たばこのシェアはアイコスが71.8%、グローが20.1%、プルーム・テックは8.1%。

*内容を追加しました。

(志田義寧)