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豪華食材でパーティーを=お歳暮商戦に期待―百貨店

お歳暮商戦の本格スタートに当たり、気勢を上げる日本橋三越本店の社員ら
〔写真説明〕お歳暮商戦の本格スタートに当たり、気勢を上げる日本橋三越本店の社員ら=2日午前、東京都中央区(時事通信社)

 百貨店のお歳暮商戦が本格的に始まった。コロナが流行して迎える3度目の冬。各社が提案に力を入れるのは、豪華な食材や鍋料理セットなど、年末年始に自宅で開くホームパーティーを意識した贈り物。原材料価格の高騰や円安の影響で値上げラッシュが続く生活必需品のギフトを充実させる動きも出ている。

 日本橋三越本店(東京都中央区)は2日、7階にギフトセンターを開設した。開店前には法被姿の社員ら約40人が商戦を盛り上げようと、「エイエイオー」と気勢を上げた。田中豊彦店長は「昨年より経済と街が動いている。精いっぱいのおもてなしで頑張りたい」と話した。

 三越は、ホームパーティーやクリスマスの食卓を飾ってもらおうと、名門「ホテルオークラ」のビーフストロガノフやコンソメスープが入った「洋食セット」(1万2960円)、「帝国ホテル」のケーキ「ショコラ・アマンド」(5940円)などを販売。「みんなで楽しめる品物を用意した」(担当者)という。

 そごう・西武は、団らんの場で囲む鍋料理セットを強化し、「なかお 天然とらふく料理セット(白子入)」(2万1600円)や「分とく山 川俣シャモの軍鶏鍋」(1万800円)などをそろえた。高島屋は、チョコレートなどスイーツの贈り物で、親しい人と優雅なアフタヌーンティーを楽しんでと提案する。

 値上がりしている食用油やしょうゆ、コーヒー、ビールを充実させたのは大丸松坂屋百貨店。「お中元で(販売した時)は在庫が不足するほど好調だった」(担当者)といい、アイテムと数量を増やしてお歳暮商戦に臨む。

 店頭に先立って始めたインターネット販売では、各社とも売れ行きは順調という。