米Eコマース大手のイーベイ（eBay）は2月27日、シンガポールのジオシスが日本で展開している事業を買い取ると発表した。ジオシスはウェブサイト「Qoo10（キューテン）.jp」を通じてファッションや化粧品、家電、食品などを販売しており、日本で約200万人のユーザーを持つ。
イーベイはインターネットオークション事業で1999年に日本に進出したが、2002年に撤退した経緯がある。「Qoo10.jp」買収を足がかりに、日本のEコマース市場に再参入する。
イーベイは2010年にジオシスに投資しているが、日本事業の買収に伴い、ジオシスの持ち分を放棄する。米ブルームバーグによると、買収額は7億ドル（約750億円）。
イーベイは現在、日本の小売業向けにイーベイの世界中のサイトで商品を販売できる「越境EC」のサービスを展開している。今後はイーベイに出品している小売業が、「Qoo10.jp」でも商品を販売できるようにする。