ローソンは1月19日、直交集成板(CLT)を使った木造店舗「ローソン館林木戸町店」(群馬県館林市)をオープンした。
CLTは木目が直交するように複数の木板を接着剤で張り合わせた建築材料で、強度が高く、耐熱性に優れている。欧州ではCLTで10階建て程度のオフィスや集合住宅を建築している例もある。鉄やコンクリートなどの建材に比べて製造時の二酸化炭素(CO2)排出量が少なく、森林資源の活用にもつながることから日本でも注目が高まっている。
ローソン館林木戸町店では、店舗の屋根・天井部の構造や内装に国産杉を使ったCLTなど国産の木材を使用、店舗建築時のCO2排出量を標準店に比べて約1.9トン減らした。
また同店では、店内の要冷ケースやエアコン、LED照明、蓄電池などの稼働状況をセンサーで把握し、外部から自動で節電調整するIoT(モノのインターネット)技術を導入。太陽光発電設備もあわせて活用することで、外部調達電力量を2016年度の標準店対比で約6割削減する見込みだ。