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【街角景気】現状判断が2ヵ月連続で改善、10月は0.9ポイント上昇

 内閣府が発表した10月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景気実感を示す現状判断指数(季節調整値)は前月比0.9ポイント上昇の52.2となり、2ヵ月連続で改善した。家計動向関連は0.5ポイント悪化したものの、企業動向関連が4.1ポイント、雇用関連が3.3ポイントといずれも大幅に上昇した。

 

 家計動向の現状判断指数は49.6で、2ヵ月ぶりに好不況の分かれ目となる50の水準を割り込んだ。台風の影響などもあり、小売関連が1.2ポイント低下の49.5、飲食関連が6.4ポイント低下の43.8となった。

 

 一方、2?3ヵ月先の景気に関する先行き判断指数は、3.9ポイント上昇して54.9となった。家計動向が4.2ポイント上昇の54.4となるなど、企業動向、雇用を含む3部門がそろって上昇した。

 

 先行き判断の理由としては、「高額品の販売が安定しており、婦人を中心とした衣料品も持ち直し基調にあり、消費の底上げ感がある」(南関東の百貨店)、「ギフトやイベントに関する商品の受注が入っているので、売り上げ増が見込まれる」(近畿の鮮魚小売店)など、株高や企業業績回復の効果を見込むコメントが挙がっている。