農林水産省は9月21日、野菜宅配大手のオイシックスドット大地による大地を守る会（千葉市）の合併を、農業競争力強化支援法に基づく「事業再編計画」に認定した。これにより、オイシックスドット大地は減価償却に関する税の優遇を受けられる。認定期間は20年3月末まで。同法は今年8月に施行されたもので、事業再編計画の認定は今回が初めてとなる。
オイシックスドット大地は10月1日付けで、大地を守る会を吸収合併する。オイシックスドット大地では、合併により大地を守る会のインターネット販売比率を向上させることや、手軽に調理ができる「時短ミールキット」など加工品の生産を拡大させることなどにより、取引先の農業生産者の販売機会が拡大するとしている。
合併する両社の売り上げ規模を合算する360億円となり、国内食品通販市場におけるシェアは1％程度となる見込み。