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【米クローガー】既存店売上高が52四半期ぶりのマイナスに

 米スーパーマーケット最大手のクローガーは、2016年11月?17年1月期の既存店売上高(ガソリン販売を除く)が前年同期比0.7%減になったと発表した。既存店売上高が前年割れとなるのは52四半期(13年)ぶり。食品価格のデフレ傾向が影響した。ガソリン販売を含む既存店売上高は0.6%増だった。

 

 同時に発表した17年1月期通期の既存店売上高はガソリン販売を除くベースでも1.0%増とプラスを維持、売上高は前期比5.0%増の1153億ドル(約13兆円)と12期連続の増収となった。期間中に同業のラウンディーズやスペシャルティファーマシー(専門性の高い調剤薬局)のモダンヘルスを統合した効果が出た。

 

 一方、企業統合に伴うコストなどで販売管理費の伸びが売上高の伸びを上回り、営業利益は3.9%減の34億3600万ドル、純利益は3.1%減の19億7500万ドルといずれも減益となった。

 

 同社はインターネット販売とプライベートブランド(PB)販売を強化しており、ネットで注文した商品を店頭で受け取るサービス「クリックリスト」の導入店舗は期中に約420店舗増え、計620店舗となった。また、有機・自然食品PB「シンプルトゥルース」の売上高は17億ドルに拡大した。