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【米クローガー】既存店は53四半期連続の増収、16年8~10月期

 米スーパーマーケット最大手のクローガーが発表した2016年8?10月期(17年1月期第3四半期)の業績は、売上高が前年同期比5.9%増の265億5700万ドル(約2兆9212億円、1ドル=110円)、営業利益は7.6%減の7億1300万ドル、純利益は8.6%減の3億9100万ドルと増収減益だった。


 食品を中心としたデフレ傾向の強まりで既存店売上高は0.1%の微増(ガソリン販売を除く)にとどまったが、53四半期連続でのプラスを確保した。有機・自然食品の「シンプル・トゥルース」など利益率の高いプライベートブランド(PB)の販売を強化したが、食品デフレとガソリン価格下落で粗利益率が悪化、オハイオ州を地盤とする同業のラウンディーズを買収した影響もあって販売管理費率が高まり、減益となった。


 処方薬を除く商品価格は5~7月が1.3%減だったが、8~10月は1.5%減とデフレが一段と進んだ。


 PBの販売構成比は数量ベースで全体の28.1%、金額ベースで25.5%にまで高まっているが、同社ではデフレ対策のため今後もPB販売を一層強化する。


 第3四半期累計期間では、売上高は4.9%増の877億2600万ドル、営業利益は2.6%減の25億7800万ドル、純利益は0.7%減の14億6900万ドルだった。


 同社では、2017年上半期までは食品のデフレなど現在と同じような経営環境が続くものと見ている。