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【ゼンショー】「フジマート」を124億円で買収、群馬の食品スーパー

 外食大手のゼンショーホールディングス(HD)は10月18日、群馬県を中心に食品スーパー「フジマート」などを展開するフジタコーポレーション(群馬県太田市)を子会社化すると発表した。

 

 フジタの藤田勝好社長などから株式の97.1%を約124億円で取得する。取得日は11月21日の予定。

 

 フジタはフジマートのほか「アバンセ」「マルシェ」の店名で食品スーパーを展開、総菜専門店「でりしゃす」を含む総店舗数は44店。2016年3月期の売上高は253億円、営業利益は8億6000万円となっている。

 

 ゼンショーは外食に次ぐ事業の柱を育てるために12年以降、マルヤ(埼玉県春日部市)、マルエイ(千葉県市原市)、尾張屋(同木更津市)と食品スーパーを相次いで買収。青果販売店のユナイテッドペジーズなどを含む小売事業の売上高は、2016年3月期で614億円となっており、フジタが加われば900億円近くに増える。

 

 牛丼の「すき家」を中心とするゼンショーHDの業績は回復基調にあり、今後、食品スーパーの買収を積極化する可能性がある。