米ウォルマート・ストアーズは９月19日、EC（電子商取引）専業のジェット・ドット・コム（Jet.com）の買収を完了したと発表した。買収金額は約33億ドル。
ジェットはアマゾン・ドット・コム出身のマーク・ロア氏が創業、食品や日用品、家電などを幅広く取り扱うほか、他の小売業やメーカーが同社のサイトに出店するインターネットモール事業も手がける。
ウォルマートは自社のECサイト「ウォルマート・ドット・コム」とジェットを別ブランドとして展開するが、技術や人材の共有化を図って、EC事業を強化する。ウォルマート・ドット・コムは価格志向の強い利用者が多いのに対して、ジェットは都市部のミレニアル世代（2000年以降に成人・社会人になった若者世代）からの支持が高く、両ブランドは補完関係にあるとみる。
ジェットのCEO（最高経営責任者）のロア氏は、EC事業のトップとしてウォルマート・ドット・コムとジェットの両ブランドを統括、ウォルマートのエグゼクティブ・バイス・プレジデントに就く。