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【米クローガー】 既存店が49四半期連続の増収、通期では5%のプラス

 米スーパーマーケット最大手のクローガーが快走を続けている。同社が発表した2016年1月期第4四半期(15年11月~16年1月)の売上高は既存店ベースで前年同期比3.9%増(ガソリン販売を除く)となり、49四半期連続のプラスとなった。

 

 15年に買収を完了した同業のラウンディーズの6週間分の業績が含まれているため、その影響で既存店伸び率がやや下振れしたが、16年1月期通期では5.0%増だった。

 

 この結果、通期の売上高は前期比1.3%増の1098億ドルとなった。ガソリン価格の低下で伸び率が鈍化したが、ガソリン販売を除くと5.5%の増収だった。

 

 一方、営業利益は14.0%増の35億7600万ドル、純利益は18.0%増の20億3900万ドルだった。同社は対売上高販売費率を11年連続で減少させるなどコストダウンを徹底しており、これが売上高の伸びを上回る増益率につながった。

 

 17年1月期は物価上昇率の低下やラウンディーズの業績が通年で影響してくることもあって、既存店売上高の伸び率は一段と鈍化すると見ているが、通期で2.5~3.5%の増収を見込んでいる。

 

 売上げ規模が15億ドルに達したオーガニック商品のプライベートブランド「シンプル・トゥルース(Simple Truth)」で食品以外の家庭用品、パーソナルケア、ベビー用品の開発・販売を強化するほか、店頭受け取り型のインターネット通販「クリックリスト(ClickList)」の実施エリア拡大などにより、既存店の成長を維持していく方針だ。