日本フードサービス協会が発表した7月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比で14.5%増だった。営業制限があった前年実績を大きく上回ったが、月後半は新型コロナ感染拡大の第7波の影響で、店内飲食が失速した。
前年実績を上回るのは8カ月連続、2ケタ増は4カ月連続。コロナ禍前の19年7月との比較では、1.5%減だった。
業態別では、ファーストフードが7.8%増。19年7月との比較でも12.1%増と、コロナ禍前の水準を上回った。「洋風」は堅調なデリバリー・テークアウト需要に加えて、価格改定による単価上昇もあり、8.0%増。19年比では30.8%増と大幅な伸びを見せた。「和風」(10.2%増)と「麺類」(10.5%増)も好調だった。
ファミリーレストランは20.6%増と前年を大きく上回ったが、夜間の客足の回復が鈍いほか、コロナ第7波の拡大で客足が衰え、19年比では11.0%減に留まった。デリバリー・テークアウトが好調な「中華」は19年7月比でも9.4%増。「焼き肉」も19年比で5.6%増と好調だった。
パブ・居酒屋は、大都市圏で休業要請が続いていた前年の反動で約2.4倍に増加したが、コロナ第7波で宴会需要が減退、19年比では46.7%減だった。6月の41.7%減に比べて、減少幅が広がった。
そのほか、ディナーレストランは33.2%増(19年比19.4%減)、喫茶は16.1%増(同18.2%減)だった。