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【実質賃金】 9月は0.5%増、3ヵ月連続のプラス

 厚生労働省が発表した9月の毎月勤労統計調査によると、現金給与総額の平均は26万5527円で物価変動の影響を除いた実質賃金指数は前年同月比0.5%増だった。7月に2年3ヵ月ぶりにプラスに転じた実質賃金は、これで3ヵ月連続での増加となった。

 

 一方、今年夏(6~8月支給分)の平均賞与は35万6791円で前年に比べて2.8%減だった。9月の実質賃金指数も79.8(2010年平均=100)で、5年前と比べると2割減の水準にとどまっている。さらに総務省発表の9月の家計調査では、2人以上の世帯のうち勤労者(サラリーマン)世帯の実収入は1世帯当たり実質1.6%減の41万5467円と6ヵ月ぶりの減少に転じており、全体として所得増を実感できる状況にはない。