アルピコホールディングス(松本市)は、食品スーパーのマツヤ(長野市)に対する株式公開買い付け(TOB)を実施し、同社の子会社化を目指す。
アルピコはバス・タクシーなどの交通事業やホテル・旅館事業とともに流通事業を柱としており、傘下のアップルランドは長野県内で食品スーパーなど約40店舗を展開、2014年3月期で415億円の年商を上げている。
一方、マツヤは売上げ不振から15年2月期まで4期連続で最終赤字を計上、債務超過に陥ったことから今年5月にアルピコと資本業務提携を行い、アルピコが株式の24.0%を保有する筆頭株主となった。
アルピコは10月16日から11月30日までTOBを行い、全株の取得を目指す。取得額は14億円を見込む。
マツヤの16年2月期の売上高予想は302億円。アップルランドと合わせると年商は700億円を超え、長野県の地場スーパーとしては最大規模となる。