米アマゾン・ドットコムは7月12日、スマートショッピングカート「アマゾン・ダッシュカート(Amazon Dash Cart)」の新型を開発したと発表した。食品スーパーの「アマゾンフレッシュ(Amazon Fresh)」や傘下の自然食品スーパー「ホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market)」に導入する。
同社は2020年9月、アマゾンフレッシュでダッシュカートの導入を始めた。ダッシュカートにはカメラと重量センサーが搭載されており、買物客がカートに入れた商品を自動で認識。客は、専用レーンを通過することでレジを通らずに支払いを済ませられる。
新型のダッシュカートは軽量化を実現すると同時に、商品を積める容量を2倍に拡大した。カートに備え付けのかごの下には、かさばる商品を載せられるスペースを設けた。暑さや寒さにも耐えられる全天候型の仕様とし、屋外の駐車場までダッシュカートを持ち出せるようにした。また、バッテリー寿命を延ばし、充電なしで1日使用できるようにした。重量センサーの精度も向上させ、野菜など商品バーコードが付いていない商品の重さを瞬時に測り、価格を計算できるようになった。
新型ダッシュカートは、マサチューセッツ州ウェストフォードにあるホールフーズの店舗で最初に導入され、順次他のホールフーズやアマゾンフレッシュの店舗でも導入していく。
ダッシュカートを利用するには、アマゾンまたはホールフーズのアプリでログインする。買物袋をかごに載せた後、ハンドル付近にある読み取り機で商品バーコードをスキャンし、商品を袋に入れていく。スキャンした商品のリストはダッシュカートの画面に表示される。
専用レーンを通過して店舗を出ると、アマゾンアカウントに登録されたクレジットカードで自動的に決済される。レシートは電子メールで送信される。