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【ニッセンHD】 15年12月期は3期連続の営業赤字見通し

 カタログ通販大手のニッセンホールディングス(HD)は2月9日、2015年12月期の連結営業損益が56億円の赤字になる見通しだと発表した。経費圧縮を優先してカタログの削減やページ圧縮を進めていることが客離れにつながり、連結売上高が14.8%減の1776億円に減少することが大きな要因。ただ、15年12月期下期からは経費削減効果から赤字幅が縮小する見通しで、早期の黒字化を目指すとしている。

 

 同日発表した14年12月期の連結業績は、売上高が6.1%増の2083億円、営業損益は66億円の赤字(前期は33億円の赤字)だった。子会社のシャディなどで決算期の変更があったため売上高は伸びたが、主力事業会社のニッセンで売上高が計画を大幅に下回ったうえ、カタログ発行回数を増やしたことでコストが増加、赤字幅が膨らんだ。

 

 ニッセンHDは14年1月にセブン&アイHDの連結子会社となったが、グループ間連携による業績底上げにはまだ時間がかかりそうだ。