仏カルフールが発表した2014年2~9月期の売上高は、ブラジルが好調で全体の売上げを押し上げる一方、中国は不振が続き減収となった。
2~9月期の既存店売上高はブラジルが前年同期比7.5%増、中国は6.2%の減少だった。本国フランスはスーパーマーケットは0.2%増とプラスを確保したが、主力のハイパーマーケットが1.1%のマイナスで、全体では0.1%の微減だった。
全店ベースでの売上高はグループ全体では1.2%減の613億7900万ユーロ(約8兆3475億円、1ユーロ=136円換算)だった。フランスは横ばいの291億1400万ユーロと健闘したが、国際事業が2.2%減の322億6500万ユーロだった。ただ、為替変動の影響を除けば、国際事業も5.4%の増収となる。
直近の7~9月期でみると、フランスは夏の天候不順もあって1.1%の減収、国際事業は0.8%の増収で、ブラジルを中心とする南米が6.9%の増収と好調を維持。一方、アジアは中国が3.7%減、台湾も2.2%減と振るわなかった。