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【仏カルフール】 インド市場から撤退、9月末で

 世界小売業第2位の仏カルフールは7月7日、インド市場から撤退すると発表した。同社は2010年にインドに進出、キャッシュ&キャリー(C&C、現金払いの持ち帰り問屋)を5店舗運営しているが9月末で閉鎖する。

 

 カルフールは撤退の理由を明らかにしていないが、外資への流通市場の開放が進まないインドで長期的な投資を続けるのは難しいと判断したものと見られる。インドでは単一ブランドを扱う専門店以外は外資小売業の進出を認めていなかったが、2012年に複数ブランドの商品を扱うスーパーやディスカウントストアなど総合小売業でも直接投資できるように規制を緩和した。しかし、実際には地方政府が大きな権限を持っており、外資系総合小売業の出店はまだ実現していない。

 

 カルフールの店舗については、米ウォルマートなどに売却するとの見方もある。インドではウォルマートのほか、英テスコ、独メトロがC&C業態を営業している。