セブン&アイ・ホールディングスが発表した2014年2月期の連結業績は、営業利益が前期比14.9%増の3396億円となり、3期連続で過去最高益を更新した。国内小売業で営業利益が3000億円を突破するのは初めて。
過去最高の1500店舗の新規出店を行ったセブンーイレブン・ジャパンは、高付加価値プライベートブランド(PB)「セブンゴールド」やカウンターコーヒーなどオリジナル商品が好調で既存店売上高も2.3%のプラスを維持、円安で米セブンーイレブン・インクの業績が押し上げられたこともあり、コンビニエンスストア事業の営業利益が16.1%増の2575億円と全体の業績を引っ張った。
セブン銀行を中心とした金融関連事業の営業利益も20.0%増の449億円と好調で、コンビニ事業と金融関連事業だけで3000億円強、全体の9割の営業利益を稼ぎ出した。
イトーヨーカ堂などスーパーストア事業の営業利益は16.4%増の296億円だったが、そごう・西武を中心とする百貨店事業は17.9%減の65億円だった。
15年2月期はセブンーイレブン・ジャパンが前期を上回る1600店舗の新規出店を計画しており、売上高に当たる営業収益は連結ベースで8.8%増の6兆1300億円、営業利益は4.8%増の3560億円を見込んでいる。