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【国内アパレル市場】 15年は9兆970億円、12年比で微減

 矢野経済研究所は2015年の国内アパレル小売市場が12年比で0.7%減の9兆970億円になるとの見通しを発表した。少子高齢化で市場全体の成長は望めないものの、中高価格帯の購買が継続し、微減にとどまる。

 

 12年のアパレル小売市場は前年比1.3%増の9兆1645億円で、2年連続のプラスとなった。クールビズ、ウォームビズなどに関連した機能性衣料やミセス向け衣料が好調だった。

 

 品目別では婦人服・洋品が1.1%増の5兆7500億円、紳士服・洋品が2.0%増の2兆5185億円、ベビー・子供服・洋品が0.1%増の8960億円といずれも前年を上回った。

 

 「ファーストファッションブームが一段落する一方、品質重視の消費者層が主流になってきた」と同研究所では分析している。そうした傾向を表す一例として、大手アパレル事業者が展開しているミセス向けやキャリア女性向けの百貨店ブランドの好調を挙げている。