カナダの百貨店、ハドソンズ・ベイは７月29日、米高級百貨店のサックスを買収することで合意したと発表した。買収総額は約29億ドル（約2900億円）。
サックスは米国を代表する高級百貨店「サックス・フィフス・アベニュー」41店舗とアウトレットストアの「オフ・フィフス」67店舗（７月末現在）を展開している。サックスを統合後のハドソンズ・ベイの売上高は約72億ドル（約7200億円）に膨らむ。
ハドソンズ・ベイは約90店舗を運営するカナダ最大手の百貨店で、2008年に投資家グループに買収された。同じ投資家グループが06年に米国の百貨店ロード＆テイラーを買収しており、現在、ロード＆テイラーはハドソンズ・ベイが一体的に運営している。
ハドソンズ・ベイは今回のサックス統合によって、今後３年以内に年間１億カナダドル（約95億円）のコスト削減効果を見込めるとしている。