食品スーパー大手のヤオコー(埼玉県川越市)は3月11日、川野清巳社長が保有する自社株式の一部をグループの従業員および役員に贈与すると発表した。
正社員だけでなく一定の勤務実績があるパート社員も対象となる。4月1日時点での在籍者が対象で、贈与する株式数は合わせて21万5000株となる予定。3月11日の終値で計算すると時価は約7億8900万円となる。
川野社長は4月1日付で甥の川野澄人副社長に社長の座を譲り、6月の株主総会後には相談役に退く予定。社長退任に当たって従業員に感謝の気持ちを示すのが贈与の目的という。
5月10日に従業員一人ひとりと株式贈与契約を結び、6月20日付で譲渡する予定。対象は約1800人となる見込みだ。