セブン&アイ・ホールディングスは26日、東京都内で定時株主総会を開いた。同社によると、売却予定の百貨店子会社「そごう・西武」について、井阪隆一社長は「ベストオーナー(最適な所有者)の検討などの選択肢を視野に、戦略的な見直しを行っている最中だ」と改めて強調した。
井阪氏は、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛やインバウンド(訪日外国人旅行者)の喪失などを背景に、百貨店業界は厳しい経営環境にあると指摘。そごう・西武について、自社のみでの再建は難しいとの考えをにじませた。
セブン&アイは、そごう・西武株式の売却先選定を進めており、海外の投資ファンド3社に絞り込んでいる。
総会では、取締役選任など5議案を承認。社外取締役は新たに6人選任され、取締役に占める割合は4割弱(13人中5人)から6割(15人中9人)に上昇した。出席株主は249人で、所要時間は1時間46分だった。