矢野経済研究所は2011年度の電子決済市場が前年比7.3%増の43兆8000億円になったとの推計を発表した。
店舗における非現金決済が進んでおり、クレジットカード決済が堅調に推移したほか、非接触IC型電子マネーやプラスチックカード型プリペイドカードなどの決済が拡大している。
電子マネーではイオンの「WAON」が11年度の決済総額で1兆円を突破するなど流通系が市場を牽引。楽天傘下のビットワレットは6月から「Edy」のブランド名を「楽天Edy」に変更して、認知度向上を目指している。
商品券に代わるギフトカードとして百貨店や専門店などで利用が広がっているプラスチックカード型プリペイドカードは11年度の市場規模が前年比8.0%増の約3900億円にまで拡大した模様だ。
同研究所では電子決済市場が16年度までに約66兆円に急増すると予測している。