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【小売業販売額】4月は4.9%の高い伸び、自動車などが牽引

 経済産業省が5月28日に発表した4月の商業販売統計(速報)によると、小売業販売額は11兆4010億円で前年同月比4.9%増と高い伸びを示した。小売業販売額の前年同月比プラスは4ヵ月連続。エコカー減税や補助金で自動車小売業が19.5%増、石油製品価格の値上がりで燃料小売業が23.1%増となるなど全体の伸びを押し上げた。大型小売店は百貨店、スーパーとも前年割れが続き、コンビニエンスストアも前年を下回った。

 

 一方、総務省の家計調査によれば、2人以上の世帯の4月の消費支出は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同月比0.7%減(名目ベースでは2.1%減)と2ヵ月ぶりのマイナスだった。天候不順の影響などから野菜や洋服の支出が落ち込んだ。

 

 勤労者世帯に限ると、実収入は前年同月比で実質1.6%増と3ヵ月連続のプラスとなったものの、消費支出は2.3%減少した。