セブン&アイ・ホールディングス傘下のセブン銀行は、社長の安斎隆氏(69歳)が6月18日付けで代表権のある会長に就任し、後任に取締役専務執行役員企画部長の二子石謙輔氏(57歳)が昇格する。
安斎氏は日本銀行理事、日本長期信用銀行頭取を経てイトーヨーカ堂顧問となり、セブン銀行設立と同時に2001年4月、社長に就任。ATM手数料を主な収益源とする新たなビジネスモデルで、セブン銀行を新興銀行では随一の高収益企業に育て上げた。
一方、二子石氏は東京大学法学部卒業後、旧三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入社、2003年、セブン銀行に転じた。
セブン銀行は2011年3月期の連結業績が、ATM手数料の伸び悩みで経常収益869億円(前期比2.1%減)と2期連続の減収、経常利益は9.8%減の274億円と創業以来初の減益となる見通しで、新社長の二子石氏は新たな収益源の確立が課題となる。