米ドラッグストア最大手のウォルグリーンは7月8日、サンフランシスコ市のダウンタウンに果物や野菜を含む食品の取り扱いを拡充した「フードオアシス」ストアをオープンした。既存店を改装して売り場面積を拡大、食品のアイテム数を増やした。全粒粉や豆など栄養バランスや健康に配慮した食品を取り扱う。
同店がオープンしたのは、周辺に食品スーパーなど生鮮取り扱い店舗がない、いわゆる「フードデザート(食の砂漠)」と呼ばれる地域。カリフォルニア州では低所得者層を中心に約100万人が「フードデザート」に居住しているといわれる。
米農務省によれば、フードデザートの居住者は不健康な食生活が原因となる肥満や糖尿病、ガンの発生リスクが高い。
ウォグリーンは昨年夏、シカゴ市南部と西部で「フードオアシス」ストア10店舗を初めてオープンした。今後はサンフランシスコ周辺のバークレーやオークランドにも「フードオアシス」を出店する。