外食大手のすかいらーくが米投資ファンドのベインキャピタルに買収されることが決まった。ベインが野村ホールディングス傘下の野村プリンシパルファイナンスなどから普通株式(議決権比率98.7%)と全優先株式を総額約1600億円で買い取る。11月末までには売買を完了させる予定。
すかいらーくはファミリーレストラン最大手で、「ガスト」「ジョナサン」「夢庵」などグループ全体で30を超えるブランドを展開、店舗数は9月末で国内3623店、海外43店に上る。2006年に創業者らがMBO(経営陣が参加する買収)を実施、株式を非公開化すると共に事業の立て直しを図ったが、資金スポンサーである野村プリンシパルと対立して退陣、その後は野村主導で再建を進めてきた。
2010年12月期で売上高3431億円、経常利益95億円を上げるまで収益は回復している。ベインは国内ではドミノ・ピザジャパン、米国ではバーガーキング、ダンキンドーナツなどに投資実績があり、今後は同社のノウハウを生かしながら、すかいらーくの一層の収益拡大を図る。