ダイエーの2010年3~11月期連結業績は販売管理費を前年同期より195億円削減したものの、売上げの減少を補えず、営業損益は5億円の赤字(前年同期は40億円の赤字)だった。3~8月期では143億円の販管費削減効果が出て8億円の営業黒字を計上したが、9~11月の販売不振で再び赤字に陥った。
ダイエー単体で9店舗、子会社で56店舗を閉鎖したこともあって売上高は6.1%減の6361億円となった。テナントからの家賃収入など営業収入が61億円減の473億円となったことも営業赤字につながった。
売上総利益率は前年同期より0.4ポイント改善し30.0%となったが、販売管理費が37.5%(前年同期比0.6ポイント減)と高止まりしており、売上げの早期回復が望めないなかでより一層の経費カットが避けられない状況だ。
ただ、11年2月期で45億円の営業黒字(前期は11億円の赤字)を見込む通期業績予想については従来予想を据え置いた。