「モスバーガー」を展開するモスフードサービスは、外国人労働者の在留資格「特定技能」を取得した14人をベトナムから招き、17日に研修の開講式を行った。国内採用の2人を含め、同社店舗などで6月中旬以降に働き始める。飲食業界は慢性的な人手不足に陥っており、コロナ禍で止まった外国人雇用が動きだす。
特定技能は政府が2019年に導入した在留資格で、人手不足の産業に限って日本語や技能の試験に合格した外国人を受け入れる制度。モスフードは当初、20年に採用する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期する一方、資格取得に向けた準備をオンラインなどで支援してきた。
特定技能資格の取得を支援した外国人を海外から招き、日本で採用するのは外食産業では珍しいという。同社は年20~40人を雇用していく計画で、開講式に出席した中村栄輔社長は「人手不足を補う貴重な人材になる」と語った。