日本フランチャイズチェーン協会が発表した主要コンビニエンスストア11社の5月の売上高は、全店ベースで前年同月比3.2%増の6695億円、既存店ベースでは1.0%増の6203億円だった。全店ベースでは2007年7月以来、23ヵ月連続のプラス、既存店ベースでは08年5月以来、13ヵ月連続のプラスとなった。
客単価は570.6円で1.5%減(既存店ベース、以下同じ)と6ヵ月連続のマイナスとなったものの、客数が2.5%増(14ヵ月連続のプラス)と伸びた。ただ、北海道・東北・中四国・九州の各地域ではタスポ(たばこ自販機の成人識別カード)の導入開始から1年が経過、コンビニへの客足誘引効果が一巡したため、客数の伸びは4月の6.4%増に比べてかなり鈍った。今後は他の地域でもタスポ効果が一巡するため、コンビニ全体として客数減が懸念される一方、6月からの改正薬事法施行により一部店舗で一般用医薬品の販売を始めた効果がどう表れるかが注目される。