カメラ販売・写真プリント店の「カメラのキタムラ」を展開するキタムラは12月16日、専務取締役営業本部長の浜田宏幸氏(52歳)が社長に昇格する人事を発表した。就任は2010年1月1日付け。浜田氏は大阪芸術大学を卒業後、キタムラに入社、1998年6月に取締役に就任し、2004年には子ども写真館スタジオマリオ事業部を立ち上げ、現在、同事業部長を兼務している。
現社長の武川泉氏(53歳)は常務取締役に降格となる。武川氏は03年6月に47歳で社長に就任、会長兼CEOの北村正志氏(68歳)に次ぐナンバーツーの社長兼COOとして経営に当たってきたが、09年3月期は営業利益が前期比49.1%減の12億円と業績が急落、09年4-9月は約24億円の営業赤字、10年3月期見通しでは4億円の営業黒字を見込むものの、事業の抜本的な立て直しが急務となっている。
キタムラは東証2部上場で、「カメラのキタムラ」963店舗、「スタジオマリオ」262店舗(いずれも09年9月末現在)を展開している。10年3月期の連結売上高予想は1482億円(前期比3.7%減)となっている。